TOP
<< 前へ次へ >>一覧
2008年8月6日
アタクシの中で“風化”しない一冊の本。
[ 王白姫的独白 ] 

●夕べから、今朝から、気になっていた“朝”のニュース。

 8月6日に何が起きたか。8月9日にどんな事になったか。

 サザンの最後のCD?それも重要なニュースである事なのでしょうが…日本の国民が共有するかつての事実…。

 それが民放各局のおざなりさ加減に、チョッと心寒い風を感じましたの。

 中一の夏、父から渡された本。題名には“いしぶみ”と書かれてありました。ポプラ社、と言う会社から発行された本です。

 広島二中一年生全滅の記録。そう、原爆の本ですの。

 後に女優の吉永早百合サマの朗読でお耳にされた方もいらっしゃるでしょうか?

 その中の被害者の方の御母堂サマがこんな三十一文字(うた)を遺しておられます。   

  烈し日の 真上にありて八月は

  腹の底より 泣き叫びたき

 この短い言葉の中に我が子に対する愛情、どこへ向けてよいか判らない怒りや慟哭を13歳のアタクシですら受け止めて、未だにアタクシの心の中で鈍く、重く響いているのです。

 かつて日本に、世界で初めて二個もの原子爆弾が落とされた、と言う事実。この事実を忘れた時、使われてはならないものが使われてしまう、失ってはならないものが失われてしまう、そんな危機感を感じてしまうんですの。

 生きてらっしゃるうちに、一度お読みになってくださいまし。

 そして一年に一度は今有る幸せに感謝の気持ちを持ちたいもの、と自分を戒め中f ^^のアタクシでございます

    ………合掌

最終更新日  2008年08月06日 11時32分18秒