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2009年5月22日
混合結合組織病…かつては《膠原病》と呼ばれました-=≡ω\(`・ω・´)
[ エステロリスト(化粧品/美容業界) ] 

びっくり二年半ぶりに、電話があってMIOサマがお越しくださいました。お気の毒…なんて生易しい言葉が吹き飛んでしまわれるほどの見る影も無くお痩せになり、苦しそうな咳をしながら…。

 この2年半の間に、お婆さま、お母さまをたて続けに亡くされ彼女自身《混合結合組織病》と診断され強皮症と間欠性肺炎の苦しい日々を送ってらっしゃいました。

 今回の訪問はお電話でアタクシの商品が欲しい、と言うお申し出だったので“わざわざおいで頂くのは申し訳ない、商品をお送り申上げる”と頑張ったのですが『カラダが調子のよい時を見てどうしてもサロンまで伺う』と言って一歩も引かないご様子だったのです。

 この病気は国の難病指定になっており検索すると“7000人”と言う患者数が弾き出てまいりましたが…アタクシの周囲でこの一般的に呼ばれる《膠原病》と言うご病気にかかってらっしゃる方は4〜5名いらっしゃいます。

 この数字…いつのなんだか…?????

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 近頃ではコラーゲンが変異するのではない、と言う事から《混合性結合組織病》と呼ばれていますようにたくさんの症状が合わさって複合的な病気、と捉えられていて症状も個体差が有り原因はまだ特定されていない、と言うことでございますのね。

 アタクシの周囲にはたまたま、40歳代〜60歳くらいの方がこの病気に悩んでいらっしゃいますが、アタクシの義母なども原因不明の『肺の影』、続く咳、口中内の乾きなどからこの病名に最も多用される治療薬が出され続けております。ただ、義母は83歳ですので他の方々とは格段に高齢、と言う事になりますが。

 12年ほど前…アタクシは入院中に一冊の本を読みました。講演会でもよくお話させていただく本で『沈黙の春』…アメリカの海洋生物学者のレイチェル・カーソン女史が1962年(昭和37年)に雑誌《ニューヨーカー》に掲載されたもので飛ぶ鳥落とす勢いの当時のアメリカにおいて“このまま環境汚染が進むと…”と言う警鐘鳴り響く内容に、賛否両論はおろか、脅かし、誹謗中傷数々の裁判沙汰を孕むことになった知る人ぞ知る、環境問題意識を提起する一冊ですわね。

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 アタクシはもう貪るように読みましたの。《安全健康生活開眼》のバイブルとして、この時代の日本はドウだったか、などを調べながら彼女のお考えをトレースして現在の日本、アタクシ達の生活の実態などをコト細かく重ね合わせていきました。

 戦後アメリカ式の生活が日本に持ち込まれ、昭和も半ばを過ぎますと、食品に多くの添加物が認可され、農薬もサマザマ出回り、容易に多種の作物を、畜肉も、病気を減らしそのための予防注射や成長ホルモンを促す化学薬品が使われ始めました。

 元来勤勉な日本の国民は力を合わせて復興を遂げ、昭和37年ともなれば戦後から17年余り過ぎ東京オリンピックを2年後に控え鳴り物入りの好景気に沸きあがり…コレはつい最近のドコカお近くの国に似ておりますわね。

 戦後初の公害問題が騒がれ始め工業用水垂れ流しの中に多くの有害化学物質が見つかる事となり、その用水が河川や海に流れ込み…ソコから後はアタクシも小さい頃、TVニュースなどで多くの被害者サマが国や会社を相手取り…と言った風景をおぼろげながら憶えているような気がします。 

 ソレがどの会社のなんと言う物質だったかは定かではないもののおそらく複数の訴訟が繰り広げられていた記憶ははっきりと憶えておりますの。

 それらは実際《戒め》になっているのでしょうか?

 食べ物にいまだ多く含まれる有害化学物質、例えば発がん性のあるタール色素などはお菓子や漬物やドッグフードにもその名を認めることは出来ますし、化粧品、日用雑貨、洗剤類など、ホルモンかく乱物質(環境ホルモン)が依然添加されておりますし、その作り手、売り手のホトンドが大手有名メーカーであることがアタクシは恐ろしくてたまらないのです。

 消費者側に居ない企業と企業を信用しきる消費者の構図

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 MIOサマはナニをおっしゃりにアタクシを尋ねて下さったのでしょう。アタクシはその真意を図り切れずに向き合っておりましたの。

 沈黙には意味がある…アタクシはそう受け止めてお茶を勧めるしか出来ませんでした。

 ようやく…彼女は帰り際こうおっしゃいましたの

 “アタシは特別じゃないの。みんな同じだけこんなワケノワカラナイ病気になるリスクがある、って思ったのよ。肉親が次々亡くなって、ショックやストレスで免疫力が落ちた事は自分では判る、でもね、今の世の中、明日誰かが、いえ、誰であったって急にかかるかもしれない、って事なの。5年くらい前、『合成洗剤は、脱ぎ着の時も肺に悪い気がする、風邪引いた時、MIOは咳にでるんだから、いい加減に洗剤変えましょうよ』って白姫ちゃん言った時、アタシは心の中でフン、って思ったけど、今はうん、って思える。みんなに言って。アタシの代わりにみんなに言って。”

 考えて、考え抜いてブログに綴ることにしましたの。MIOサマの思い、何が伝えられるか少しも伝わらないか、大勢の方に『ふんっ!』て思われるか…

 でもそんなコトはドウでもいいコト。なんと思われても結構ですわ、アタクシはなっから“好かれるブログ”目指してなかったんでしたわ <ノヽ`Д´>ノ

 MIOサマは、新型インフルエンザの関東での蔓延を恐れながらそれでもアタクシに逢いに来て下さった事実。“新型にかかった日にはアタシ致命的よ”

 致命的…よく使われるこの言葉がどんなにか重くアタクシにのしかかってきたか。沈黙の春の筆者が書いた一言を思い出されましたわ。

 彼女はこう書き残し、書き残した翌年に亡くなられましたの。

 “私たちは母親の胎内に宿ってから、死ぬまでずっと、化学薬品の呪縛のもとにあるであろう”と…。

 それから47年もの月日が流れ…今、彼女が生きてらしたらどんな感想を持つであろうか想像するに難くない現社会の真っ只中に居て、アタクシ達はいまだ『儲け主義の傀儡』に何も出来ずに不安に晒されて生き続けなければならないのでしょうか?

 ミナサマも本当は心の奥で“何かがオカシイ”と気づかれているのではございませんの??!!

最終更新日  2009年05月23日 10時16分20秒